254.第1回タイ合同調整委員会を開催

2017年12月7日

世界のでん粉生産量に占めるキャッサバでん粉の比率は23%と、トウモロコシでん粉(44%)に次ぐ割合を占めますが、日本の輸入天然でん粉だけを見ますと、キャッサバでん粉は84.5%と最大の割合を占め、その96.7%がタイ産と、タイのキャッサバでん粉が日本の食品や工業利用に重要な役割を果たしていることが分かります。それは即ち、タイ国内や一部カンボジア農家におけるキャッサバ芋の生産動向が、日本の食品業界やでん粉を利用する工業界に大きな影響を与えることを示唆します。このような視点から見ると、本プロジェクトのような共同研究が、科学面にとどまらず、経済面にも大きなインパクトを持つことが了解頂けると思います。そんなタイで、新たなプロジェクト・ダイレクターとプロジェクト・マネージャーを迎え、来年度の活動計画を確認しました。

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新プロジェクト・ダイレクターの畑作物研究所チャムロン所長

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新プロジェクト・マネージャーのラヨーン畑作物研究センター・ソムサック所長

【画像】JICAタイ事務所の三宅次長、浦田所員、スパポーンさんも交えた第1回タイ合同調整委員会の参加者一同