322.ベトナム開花情報収集のための植えつけ

2018年4月5日

一般的な圃場でのキャッサバの開花は稀ですが、標高の高い地域では開花することがあります。そこで本プロジェクトでは昨年度、ベトナム北部山岳地帯のバッカン省でKU50(東南アジアの代表品種、通常開花しない)を栽培しましたが(No.124、156、181)、そこでは全ての個体が開花した一方、一般の圃場で栽培したKU50はいずれも開花しませんでした。これはバッカン省の環境条件がキャッサバの開花を誘導していることを示唆します。そこで2018年度からは、バッカン省に加え、計5箇所(一般的な地域3ヶ所と山岳地帯2ヶ所)の圃場に同品種を同時期に植え付け、同様の調査を行うとともに、開花要因を調査する予定です。キャッサバの開花要因が明らかになれば、人工育成室での開花促進が可能になり、最適な交配環境での計画的な交配育種の実現が期待されます。

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北部山岳地帯バッカン省での植え付け作業

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ハノイ市の遺伝資源センターでの植え付け作業

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ドンナイ省フンロック農業研究センターでの植え付け作業

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南部山岳地帯ラムドン省での植え付け作業