391.ベトナム、タイニン、ビンズオン、ドンナイ省のウイルス病徴株サンプルを検査

2018年7月20日

ウイルス病感染地であるタイニン省周辺のビンズオン省およびドンナイ省でサンプル収集を行い、病原検出を行ったところ、陽性反応が得られ、ベトナム南東部を横断するように病気が拡大していることが確認されました。原因は、タイニン省の感染苗が、他の地域からの引き合いを受け、流通してしまっていることです。その原因は、タイニン省には26社にものぼるデンプン工場があり、原料用キャッサバ芋の需要が底堅いため、農家が安心して灌漑設備などの投資を行い、結果、他省・他地域を圧倒する高収量を達成していることから、同省の苗が高収量品種であるとの誤解が生まれたためと思われます。農業普及員や植物防疫官による誤解の解消と正しい知識・情報の周知がますます重要になってきました。

【画像】ベトナム南東部にひろがるウイルス病

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ウイルス感染した病徴を示すキャッサバの葉