479.ベトナム国立農業大学のエアロポニック施設を視察

2018年11月13日

中間レヴュー調査でも指摘を受けましたが、組織培養苗を土に順化させるのはそう簡単ではありません。というのも組織培養苗(土ではなく試験管やシャーレの中で栄養素を供給する培地(medium)につけて育てる苗)は、文字通りの「箱入り娘」で、土に移し替えても、特に根の部分がうまく育たないからです。そこで、土に移す前に根を生長させる方法に水耕栽培(No.20)という技術を試行しましたが、それを更に改良したのがエアロポニック・システム(根を常時水耕液に浸すのではなく、水耕液を一定の時間間隔で根に噴霧させる方法)です(No.336)。今般、ベトナム農業大学に蓄積されている技術や知見も含めたシステムを完成させ、本プロジェクトで普及を目指す品種の増殖に利用することにしました。

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ベトナム農業大学でエアロポニック・システムを研究する施設

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システムを稼働させるベトナム農業大学の学生

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エアロポニックで伸長させた根

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ベトナム農業大学のシステムを施設する理研の徳永研究員(右)ら