490.東京農大・カンボジアてんぐ巣病徴サンプルからファイトプラズマ検出

2018年11月30日

タイのラヨーン畑作物研究センターから東京農大修士課程に在籍するファヌワットさんは、タイとカンボジアにおけるてんぐ巣病病原としてのファイトプラズマ検出の研究を続けていますが、今般、2018年夏に採取したカンボジアのてんぐ巣病徴様サンプルの中からPCRによりファイトプラズマを検出し、系統学的な解析も行いました。ただし、どのてんぐ巣病徴様サンプルからも検出されるわけではなく、このことからファイトプラズマ以外の原因によるてんぐ巣症状があることも考えられます。また、タイでもカンボジアでも、キャッサバから検出されるファイトプラズマの濃度が比較的低いという特徴があります。こうした研究成果を活用し、いま、タイとカンボジアのキャッサバてんぐ巣病のファイトプラズマのLAMP法による検出のためのプライマーをいくつか選択するという作業を行っています。また、フィリピン大学ロスバニョス・キャンパスからの研究者マリタ・ピニリさんとフィリピンのキャッサバてんぐ巣病についての研究も一緒に行いました。

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研究にいそしむファヌワットさん

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フィリピン大学からの研究者(奥)と共同研究するファヌワットさん