544.ベトナム、ノンラム大学での寄生蜂大量飼育技術の向上

2019年2月27日

本プロジェクトが生物的防除につかう寄生蜂は、キャッサバコナカイガラムシの幼虫または成虫に産卵して寄生しますが、そこでかえった寄生蜂の幼虫は、生まれてからもしばらくは(十日ほど)、コナカイガラムシに生きていてもらい、栄養をとりつづけなければなりません。そこで、寄生蜂の増殖には、コナカイガラムシが栄養をとりやすい植物の選択も重要になってくることがわかります。その意味で、コナカイガラムシの本来の寄主であるキャッサバと同等の効果を持つタロイモの発見は画期的だったといえます(No.334)。そのタロイモを使ったキャッサバコナカイガラムシとその天敵である寄生蜂の飼育がつづいています。

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飼育効率を比較するためのカボチャを洗うノンラム大学の学生ら

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タロイモを使った飼育箱

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飼育された寄生蜂