625.カンボジア、キャッサバの葉を食べるエリサン養蚕事業との連携模索

2019年6月27日

九州大学の高須先生がバッタンバン大学において日系企業「株式会社4CYCLE」のプロジェクトディレクター明博史さんと情報交換しました。同社は日本の繊維工業製品製造会社向けに、エリシルク(アジア原産の野生の蛾エリサンの繭糸)をつくるため、カンボジア中南部のコンポンチャム州コンポンチャム大学で数年前からエリサンの飼育を開始しており、ゆくゆくは本プロジェクトの本拠地であるバッタンバン州のサムロー郡でもキャッサバを餌とするエリサン飼育により農村支援を始める計画だそうで、これが軌道に乗れば天然の機能性繊維の市場拡大、ならびに、カンボジアでのエリサン養蚕事業を支援することで現地農家の収入向上にもつながる見込みだそうです。今後、本プロジェクトから健全種苗の提供や病害虫モニタリング、栽培指導を提供できるかもしれません。

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明さん(左から2人目)