650.カンボジアからの留学生、最終報告会@九州大学

2019年7月31日

九州大学大学院農学研究科国際農業開発学専攻で研究中のバッタンバン大学講師のライヘーンさん(No.222)は、修士課程においてタロイモをつかったキャッサバコナカイガラムシやその天敵となる寄生蜂の大量かつ効率的かつ廉価な飼育技術を確立し、研究成果の最終報告会にのぞみました。修士論文のタイトルは「キャッサバコナカイガラムシの生活史特性に及ぼす温度の影響」で、キャッサバの侵入害虫キャッサバコナカイガラムシとキャッサバコナカイガラムシトビコバチの発育、寿命および繁殖に及ぼす温度の影響を明らかにするため、サトイモおよびキャッサバを餌植物として室内実験を行いました。その結果、コナカイガラムシもトビコバチも17度~33度で発育および繁殖できることが明らかになり、また、トビコバチに寄生されたコナカイガラムシはすぐに死亡せず、10日ほど生育した後マミーとなり死亡、そのマミーから蜂が羽化するタイプであり、サトイモで有効に室内で飼育することがわかりました。

【画像】

発表中のライヘーンさん

【画像】

研究室の指導教授や仲間たちと

【画像】

修士課程を同時に修了したベトナムからの留学生チエンさん(右)と