703.ベトナム、病害虫モニタリング・アプリケーション開発用写真収集開始

2019年10月4日

モニタリングは、病害虫管理になくてはならない初期動作で、そのシステムがキャッサバ生産の最前線(つまり生産農家の段階)で確立され、病害虫の発生が迅速かつ正確にわかれば、効率的な対応が可能になります。そのためには「誰でもどこでも簡単に」病害虫の診断ができるシステムが不可欠です。そこで本プロジェクトでは、和歌山県の山東農園さんがみかん農家向けに開発した「アグリショット(No.661)」というアプリケーションをキャッサバの主な病害虫向けに応用することにし、生産農家が自分の畑のキャッサバの写真を撮って送ればその場で診断結果が得られるシステムの開発に乗り出しました。そのためにはまず、人工知能に病害虫の表現型(見た目の特徴)をおぼえこませることが必要で、ある程度まとまった量の病害虫の写真を集めなければなりません。ベトナムの植物防疫研究所のホアットさんが中心となり、ノンラム大学やフンロック農業研究センターといったベトナムのカウンターパート機関を総動員し、その取り組みがはじまりました。

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