901.ベトナム、農業遺伝学研究所のバイオセーフティー委員会で活動承認

2020年5月26日

遺伝子組換え技術は、それを利用すれば生物に新たな形質を与えることができるので、人類が抱える様々な課題を解決する有効な手段と期待されています。しかし、そうして作られた遺伝子組換え生物等の形質次第では、野生動植物に悪影響を引き起こし、生物の多様性にも影響を与える可能性が危惧されています。そこで、遺伝子組換え生物等の使用については、国際的な枠組みが定められ、日本でも、「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」(通称「カルタヘナ法」)により、遺伝子組換え生物等を用いる際の規制措置を講じています。こうした国際的な規制の必要性を背景に、農業遺伝学研究所に設置されたバイオセーフティー委員会が、本プロジェクトが取り扱う遺伝子改変体とそれを使った研究活動について審査を行い、満場一致で活動を承認しました。

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バイオセーフティー委員会メンバーに遺伝子改変体を使った研究活動を説明する農業遺伝学研究所のハイアインさん

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バイオセーフティー委員会メンバーに遺伝子改変体を使った研究活動を説明する理研の徳永研究員