コミュニティ防災活動展示会の開催

2019年3月2日

2019年3月2日、コスタリカのデサンパラドス市内で、コスタリカ中央防災機関(CNE)が中心となって、コミュニティにおける防災活動が普及されることを目的にコミュニティ防災委員会(CCE)の活動展示会が開催されました。

会場には、パイロット4市(アラフエリタ市、アセリ市、エスカス市、デサンパラドス市)を含む計8市から、53のコミュニティが集まり、各コミュニティで実施中の防災活動について、コミュニティリーダーらが作成した雨量計やその記録、ハザード箇所を示した地図、コミュニティの地形や避難所の模型、コミュニティレベル防災行動のタイムライン表等を展示しました。コミュニティリーダーたちは、展示会参加者、日本人専門家等に対して、熱心に活動説明を行っていました。日本人専門家による研修や、CNEが実施した研修が反映されており、本プロジェクトがこれらコミュニティの防災活動の基礎となっている様子がうかがえました。

当日は、各CCEのブースで防災活動の展示が行われたほか、プロジェクトで行われた土のう演習を受け、コミュニティリーダーらによって土のうの積み方の実演が行われ、参加者らも土のう運搬などの実践体験をしました。また、本プロジェクトフェーズ1のパイロット市も参加し、フェーズ1の優良事例であるタイヤ堤防が展示されました。フェーズ1とフェーズ2のコミュニティの交流が実現し、互いの防災活動を促す良い機会となりました。さらに、2つのテレビ局が取材のために会場に訪れ、展示会への関心の高さがうかがえました。

どのブースにおいても、コミュニティリーダーたちは参加者に対して丁寧かつ熱心に説明し、「自分のコミュニティ内の住民にも防災活動について共有している」、「他のコミュニティも含め広く防災活動を知ってもらうことが大切」と話があり、自分たちが得た知識や実施してきた活動を活用することや他者とも共有していく意気込みが感じられました。

また、JICAブースでは本プロジェクトに参画する中米6カ国の活動紹介ポスター、JICAの防災の取り組みを紹介するビデオを展示し、参加者らに本プロジェクト全体の活動について広く知ってもらう良い機会となりました。

プロジェクトでは、コミュニティ防災活動を充実させるための活動と、コスタリカ側のイニシアティブにより防災活動が普及されるための支援を継続します。

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防災活動について説明するコミュニティ防災委員会メンバー

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雨量計の記録について説明するコミュニティ防災委員会メンバー

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コミュニティ防災委員会の展示ブース

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土のうの実演をおこなうコミュニティリーダーら

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フェーズ1優良事例のタイヤ堤防の展示

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コミュニティ防災長期専門家による防災啓発のプレゼンテーション