栄養・衛生指導フリップチャート

2019年11月15日

プロジェクトでは、保健スタッフが健康教育を実施する際のツールとして、「栄養・衛生指導フリップチャート(注)」を作成しました。母子健康手帳に沿った内容で、紙芝居形式になっています。表面には参加者向けのイラストが描かれていて、裏面には保健スタッフ向けの説明文が書かれていることで、慣れていない保健スタッフでも健康教育を実施しやすいように工夫されています。

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フリップチャート表面

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フリップチャート裏面

アンゴラの多くの保健施設では、産前健診等で保健施設に来ている母親やその家族に対して、診療開始前に10~15分程度、保健衛生についての健康教育「母親学級」が実施されています。この時間がより効果的、計画的になるように、フリップチャートを活用した母親学級を推進することとしました。

母子健康手帳の利用のための医療従事者研修のプログラムの一つに「フリップチャートを活用した母親学級/コミュニティ啓発活動」の内容を入れ、研修で使用方法や計画の立て方を学ぶようにしています。そして、研修最終日に各施設の代表者がフリップチャートを受け取ります。研修翌日から早速、フリップチャートを使用した母親学級が実施されています。地方ではポルトガル語ではないそれぞれの現地語を用いて、分かりやすい言葉で母親学級を実施することを心がけています。フリップチャートの導入以前は、母親学級で継続して使用・活用されているツールがなく、健康教育に関わる掲示物もない施設があったため、フリップチャートは保健スタッフにも妊婦さんたちにもとても好評です。

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市保健局職員が保健スタッフへフリップチャートの使用方法を指導