「算数映像授業」休校中、開校後の学びをサポート

2022年2月2日

バングラデシュでは、新型コロナウイルス感染拡大により、2020年3月より全校休校が続いていましたが、2021年9月に約1年半ぶりに学校が再開されました。小学校では、感染対策のため学年ごとに曜日を分けて登校し、学校で授業を受ける日と家庭学習の日を組み合わせて学んでいます。

プロジェクトでは、カウンターパート機関である初等教育局(DPE)と協働で、休校下における学びの支援として、算数映像授業(対象:小学校1~5年生)を344本開発しました。映像授業は、学校再開後も政府テレビ局(Sangsad TV)により放送が続けられています。

学校再開後も映像授業が家庭学習のサポートに

映像授業は現行の国定教科書に基づき作成されているため、学校の授業と合わせて使用することができます。また、各授業は20分程度と短く、既習事項の復習にも最適です。映像授業は、教師による一方通行の授業とならないよう、教師による問いかけ方や回答提示の方法などが工夫されています。授業は現役の政府小学校の教師により行われ、電子黒板上でブロックを動かすなど映像による視覚化で理解を促す一方、三角定規など現物の教具も使いながら、分かりやすい授業となるよう作成されています。

政府のYouTubeチャンネルでも

映像教材は、政府(DPE)のYouTubeチャンネルにもアップロードされており、TV放送を見逃しても、繰り返し視聴することができます。また、プロジェクトのfacebookページにもTV放送済みの授業がアップロードされています。今後もより多くの児童の学びをサポートできるよう、映像授業を届けていきたいと思います。

(注)”Rupantar Kotha”は“Story of Change”という意味です)

文責:大橋悠紀(教員研修2/業務調整)

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1年生『いろいろな引き算』の授業の一部。ブロックを動かし、考え方を説明している。

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5年生『幾何学』の授業の一部。正方形と長方形の違いについて児童に質問している