カウンターパート4名、ファブ・アカデミー受講を開始

2022年2月17日

2022年1月26日、ファブラボのグローバル・ネットワークにおけるものづくり人材育成集中コース「ファブ・アカデミー」がはじまりました。受講者はこれから6月下旬までの約5カ月間、過去のアカデミー修了生からなるインストラクターのアドバイスを受けながら、演習課題と各自の作品製作に取り組みます。

ブータンでは、首都ティンプーの「ファブラボ・マンダラ」が国内唯一のハブとなり、12人のブータン人が、ファブ・アカデミーに挑戦します。プロジェクトのカウンターパートであるCSTから選抜された教員4人も、プロジェクトによる受講支援を受け、1月下旬にティンプー入りをしました。

また、まだブータン人卒業生を輩出していないため、ファブラボ・マンダラでは、米国ファブ・ファンデーションとも協議し、外国からインストラクターを短期招聘することになり、その第1号として、日本のファブラボ浜松の代表である竹村真郷さんが1月中旬にブータン入りしました。竹村さんは、私たちのプロジェクトの日本人専門家チームのメンバーでもあります。

しかし、ブータンはこの時期、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、各地でロックダウンが行われており、1月26日のファブ・アカデミー開講当日も、受講者はファブラボ・マンダラに集まることができず、もっぱらオンラインでの講義や個別指導、各自が自身の取り組むプロジェクトの進捗状況を広く公開・共有するためのホームページ制作など、デスクトップ上で各自ができることに取り組まざるを得ませんでした。

そんな首都ティンプーのロックダウンは、2月13日(日)にようやく解除されました。28日間にも及ぶ、長い行動制限でした。ファブラボ・マンダラはこの日から操業を再開し、竹村さんもこの日ただちにファブラボ・マンダラを訪れました。翌14日(月)から、ブータンでのファブ・アカデミーは対面での協議と実際の工作機械を使った実習に移行し、多くの受講生が出入りをするようになりました。その中には、CSTから参加している4人の受講者(カマル・チャパガイさん、ソナム・デキさん、サンゲイ・ペンジョルさん、テンジン・ドルジさん)の姿もありました。

4人を含めたブータン人受講者12人の実習や取り組むプロジェクトの進捗状況は、各自が開設したホームページで確認することができます。

関連リンク

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1月26日、米MITニール・ガーシェンフェルド教授による講義でアカデミー開始

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対面での実習を開始した受講生と、インストラクターの竹村さん(右手前)(写真:山田浩司)

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各自ラップトップを持ち込み、各々の課題と取り組む(写真:山田浩司)

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対面移行後第1週のテーマはコンピュータ制御によるレーザー加工(写真:山田浩司)

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ファブ・アカデミーでも、受講者同士の教え合いが推奨されている(写真:山田浩司)