モンテネグロの首都ポドゴリツァにて、第4回西バルカン地域を対象とした都市公共交通セミナーを開催しました!

2022年7月15日

2022年5月9日、サラエボ県交通省とJICA及びJICA専門家チームは、モンテネグロの首都ポドゴリツァで第4回西バルカン地域における都市公共交通セミナーを開催しました。本セミナーは西バルカン地域諸都市の公共交通分野の行政官及び関係者によるネットワークの構築を図り、西バルカン地域における公共交通の発展を図ることを目的としており、今回はボスニア・ヘルツェゴヴィナの隣国であるモンテネグロにて、5都市(サラエボ、ポドゴリツァ、スコピエ、ティラナ、プリシュティナ)の行政官、JICA職員、JICA専門家チームが参加しました。

冒頭、ポドゴリツァ市長から、西バルカン諸都市の多くでも、自家用車の増加等による交通渋滞と大気汚染の深刻化が進行しており、より環境の優しい交通モードの構築が重要であること、西バルカン諸都市の交通担当者の知見や経験を共有し、課題の解決にあたっていくことが重要であるとの挨拶がありました。その後、JICAバルカン事務所長の挨拶に続き、JICAから都市交通分野の取り組み方針や活動の紹介等を行いました。続いて、サラエボ県交通省から、プロジェクト活動の一環で実施したイタリアにおける第三国研修の成果について情報を共有し、都市の公共交通における課題や最近の取組についても発表しました。その後、西バルカン地域の各都市の代表者から、市民のモビリティ向上に着目した各都市のモビリティ計画の紹介や、環境に配慮した新型車両の導入、シェアサイクルの取組紹介などがあり、セミナー出席者間で活発な議論や情報共有がなされました。

今回のセミナーの開催に伴い、ポドゴリツァ市長表敬や、ポドゴリツァ市役所との会談、公共交通の現場視察などが実現し、サラエボ県交通省の関係者は、モンテネグロの行政官と交流を深めることもできました。また、今回の訪問については、モンテネグロのメディアの取材も受け、現地の関心の高さも感じ取れました。

JICAは、本プロジェクトを通じ、引き続き西バルカン地域内の公共交通担当官のネットワークの構築、および公共交通分野の協力促進を実現していきます。

(注)なお、本セミナーについては、マスクの着用、会場の消毒、ソーシャルディスタンスの確保など、適切な新型コロナウィルス対策を講じた上で実施しています。

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セミナーでのポドゴリツァ市長による挨拶の様子

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セミナーの様子

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ポドゴリツァ交通局による新規バス留置場視察の様子