第2回職業訓練校就職促進ワークショップ開催

2016年10月14日

2016年10月14日、Cambodia-Japan Cooperation Center(CJCC)にて、第2回職業訓練校就職促進ワークショップを開催しました。第1回は、5月31日に国家雇用機構(NEA)の会議室で、当プロジェクトの対象職業訓練パイロット校3校の就職支援担当者と電気科の指導員が参加し、各校の就職促進事業の現状把握と情報共有に加え、NEAによるキャリアガイダンス手法の紹介とその実践方法の簡単な研修を行いました。2回目となる今回は、1回目のアンケート結果等をもとに、各校の就職促進業務を一層活発なものとするために、パイロット校の就職支援担当者などを招き、職業訓練校の就職促進業務を中央で指導する労働職業訓練省の労働市場情報部に進行をお願いしてワークショップを開催することとしました。

開催の背景には、今年6月に労働職業訓練省が産業界との連携強化を図るため、全国39校の公立職業訓練校に、Industrial Liaison Unit(産業人材連携ユニット:ILU)を設置し、担当者が任命されたことや、当プロジェクトとは別途アジア開発銀行(ADB)が実施している職業訓練プロジェクトで、産業界と連携し、企業での一定期間の実習を伴うインターンシップ制度の導入を働きかけていることといった職業訓練分野における就職活動面の強化の流れがあります。

今回は、民間企業の人事担当者を招き、
・職業訓練校に求める技術者人材像、
・今後の企業と訓練校の連携
などをテーマにして、パネルディスカッションを行いました。参加をお願いした4社はプロジェクトで組織した産業界アドバイザリーグループ(以下IAG)から来ていただきました。IAGはプロジェクトで作成したカリキュラムについての技術的なアドバイスを行ったり、今回のように訓練校と連携し、技術セミナーや訓練校の学生インターンシップ受入、指導員のスタディツアーやジョブフェアへの参画等、今後のプロジェクト活動を通して、訓練校と企業のモデル作りのために協力をお願いしている電気系分野に関わる関連企業で構成されるグループです。引き続き、各パイロット校が、ミニグループワークにより、今年の12月から1月にかけて在校生に対する職業意識の啓発、卒業生との絆の強化等、パイロット校で実施するジョブフェア開催のための計画づくりを行い、それぞれ発表を行いました。

今後は、このようなワークショップを定期的に行いつつ、各校でのジョブフェア開催等をつうじて、各校の就職活動に関係するメンバーの能力強化を行い、そのメンバーが就職支援業務をより実践しやすく、かつ学生に適切なサービスを提供できるよう改善を促していく予定です。

【画像】

ワークショップ参加者

【画像】

ワークショップ模様

【画像】

IAG企業の代表

【画像】

企業と訓練校のパネルディスカッション

【画像】

午後のグループワーク発表

【画像】

午後のグループワーク発表