第4回National Carrier Fairに参加

2016年11月6日

2016年11月5日〜6日

毎年、この時期に国家雇用機構(以下NEA)が主催するNational Carrier Fairに、今年は、プロジェクトがブースを出展しました。高校、大学や職業訓練校の学生あるいは卒業者などに、就職先を探すための機会を与えるためのイベントですが、今回、JICAのカンボジアにおおける協力やプロジェクト活動を広く宣伝するとともに、技術系人材を探している製造業系企業と職業訓練校をつないで、関係者の就職やインターンシップを橋渡しする目的で、はじめてブースを設けました。

このフェアは、NEAが年々改善を重ね、出展ブースも、環境問題など新規ビジネスにむすびつく分野を担当している環境省をはじめて参加させるなどの工夫がみられました。こうした中で、これまで本邦研修やシニアボランティアの派遣に加え、プロジェクトが就職分野でNEAと緊密な連携を行ってきたことが評価され、フェア宣伝のためのバナー、スタッフ・関係者の会場用ユニフォームなどに、JICAロゴも盛り込まれました。さらに、会場ブースの無償提供を受けるなど、プロジェクト活動を通じたNEAとの連携の進展を実感しました。

今回の入場者は2日間で約2万8千人となり、若者を中心にたくさんの人たちが来場しました。初日は、労働職業訓練省副大臣からの挨拶があり、副大臣が会場を視察された際に、プロジェクトのブースで訓練校のプロモーションビデオを放映しながら活動を説明し、また、プロジェクトスタッフによる訓練機材の実演も行いました。来場者の中には、パンフレット類を持ち帰られる方に加え、訓練機材の実演に参加したり、機材使用に関する科目を盛り込んだカリキュラム案をご覧になった方も30人ほどになりました。さらに、訓練校につなぐつながり、従業員採用の具体的相談に至った企業は、日系企業・その他外資系企業2社になりました。

このような中で、プロジェクトスタッフが、プロジェクト活動や訓練機材に関して、来場者への宣伝・説明を一手に引き受けるなど、その成長ぶりに驚かされました。

あわせて、主に就職支援活動関連のカウンターパートである、労働職業訓練省の労働市場情報部(以下DLMI)の活動を促進するため、企業訪問の際の説明パンフレットの作成を支援しましたが、当日は、DLMIブース内での英文パンフレット配布に加え、出展企業のブースに足を運び、ニーズ把握・意見交換の際にも積極的に配布するなど、カウンターパートの成長ぶりをみることもできました。

職業訓練校も、プロジェクト対象校2校が出展し、学生の製作物を展示、実演し、積極的に学んだ技術・技能をアピールしていました。

今後は、毎年ブースを出展するとともに、各対象職業訓練校でもフェアを開催するなど、プロジェクトの就職支援活動の厚みや幅を増していきたいと思います。

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開会式の模様(バナーにJICAのロゴ)

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奥村チーフアドバイザーから労働職業訓練省副大臣へのプロジェクトの説明

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プロジェクトスタッフよる訓練機材の実演

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会場内で履歴書を作成している求職者たち

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プロジェクト協力対象校NPICのブース

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プロジェクト協力対象校PPIのブース

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DLMIのスタッフが企業ブースを訪問して意見交換している様子 

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会場の来場者の様子