第12回ASEAN Skills Competition事前運営会合に参加

2017年9月12日

2017年9月10日~12日

2017年9月10日から12日まで、タイ・ホアヒンで開催された、第12回ASEAN Skills Competition事前運営会合へのカンボジア政府代表団(団長:労働職業訓練省職業訓練総局長)に同行し参加しました。

初日の9月10日には、本会合とともに、来年2018年開催予定のASEAN Skills Competition (ASC)の主催国のタイの労働大臣ホストの歓迎レセプションに出席しました。翌日の11日では、労働大臣の主催者挨拶に加え、本会合議長(タイ労働省)及び副議長(時期開催国シンガポール大会関係者)の挨拶に引き続き、カンボジアを含む各加盟国(10か国)代表団からの挨拶がなされました。次いで、第12回タイ大会(バンコク)の開催地概要紹介に加え、競技運営ルールの改定・新提案、競技種目・各国参加種目・デモ種目の確認、種目担当専門家の決定、次回開催等の諸議題が議論されました。最終日の12日には、前日の議論に沿ってさらに討議が重ねられ、ASCの基本運営事項が承認されました。

主な承認事項は、
・第12回大会は、2018年8月26日から9月5日(事前会合、開会式、競技と閉会式)まで、タイ・バンコクで開催、
・今回の事前会合を受けて、さらに技術的会合を審議するため、2018年2月4日から9日まで、タイ・バンコクで技術専門家会合を開催、
・競技種目は全体で24種目、選手316名参加予定(デモ種目除く)、
・参加国の中から、競技審査委員長、競技種目の技術的事項に関する主任・補助専門家を選任、
・世界技能競技大会(WSC)の技能審査方式を試験的に導入、
・次回(第13回)はシンガポールで開催、次々回(14回)はフィリピンで開催。

カンボジアについては、
・ITソフトウェア・溶接・WEBデザイン・電気工事・煉瓦積み・調理・レストランサービス・グラフィックデザイン・産業オートメーションの9種目に、14名選手が参加、
・煉瓦積み・産業オートメーションの2種目の審査委員長、ITソフトウェアの1種目に補助専門家で参加。

カンボジアの歩みはこれからですが、今後開催される国内技能競技大会(NSC)で実力のある選手を選び、タイのASCに送りこんでもらいたいと考えています。

なお、ASCは、競技基準及び大会運営方法等、WSCの運営方法を採り入れようと努力していますが、おりしも、2023年のWSCに、日本が愛知県での開催に名乗りを上げました。こうしたことからも、日本からも、ASCやカンボジアのNSCについても一層の関心を持ってもらうことが期待されます。

(参考)
ASCは、域内の若年者や技能労働者における職業・技術や職務遂行能力の向上の推進、加盟国間の教育職業訓練のための技術協力の普及勧奨、政府・産業界・労使団体・職業訓練機関間の連携の促進と卓越した労働パフォーマンスの認知促進・高度技術力を有した新しい世代の育成を目的として、1993年、千葉県で開催されたILOAPSDEP会合で、ASEAN加盟10か国により実施が合意され、第1回の1995年のマレーシア大会を皮切りに、以後、加盟国で2年に1回実施されています。(直近は、2016年9月のマレーシア大会、なお、カンボジアは未開催)

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主催国タイの労働大臣と職業訓練総局長(レセプション)

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各国参加者集合写真(開会式)

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カンボジア代表団(開会式)

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事前運営会合の様子