本邦研修(電気回路線図・配線処理)成果発表日・修了式

2017年9月22日

2017年9月22日、9月8日から同日まで実施された当プロジェクトの技術カウンターパート本邦研修の参加者の成果発表会と研修修了式が、(独)高齢・障害・求職者雇用支援機構(略称JEED)が運営する、研修会場の新潟職業能力開発短期大学校(ポリテクカレッジ新潟、新潟県新発田市)で開催されました。

本研修は、当プロジェクトの立壁専門家の研修内容の企画の下、2週間にわたり実施され、単線図や複線図の見方、端子の取り付けやスイッチの点滅の仕組みといった電気回路線図や配線処理等を学びながら、これらの実践的な技能実習を行うもので、日本の電気工事士国家試験の試験内容等も意識しながら、技術習得を目指しました。カンボジアからは、当プロジェクト対象校から指導員5名が参加しました。

受入れ先のポリテクカレッジ新潟の積極的な協力もあり、企業見学の実施や指導員どおし・学生との交流もなされながら、研修は順調に行われ、最終日の9月22日を迎えました。

校内の講堂で、カレッジの寺内校長等幹部、指導員や学生向けに、研修参加者1人ひとりが、研修成果の発表を行いました。その後、会議室で、日本カンボジア双方関係者で研修成果の評価確認と帰国後の活動に関して議論がなされました。JICA本部やJEED本部からも参加がなされました。当プロジェクトからも同席しました。議論を終え、参加者に修了証が寺内校長から授与されました。

最終日の様子から、本研修の内容が大変充実していたことが感じられました。また、カレッジの方々が懇切丁寧に受け入れ体制を設けてくださったことがわかりました。あらためて、かかる研修の実施に当たっては、JEED本部やポリテクカレッジ新潟のような受け入れ先、JICA本部やJICA東京センターのような研修コーディネート機関との密接な連携により運営されていることが実感されました。

今後、本研修参加者の帰国後のフォローアップは、当プロジェクト及びJICA事務所で行うことになりますが、当該分野のカンボジアの技術水準が少しでも向上するよう、取り組んでいきたいと考えています。

注)本研修に参加したPPI職業訓練校の指導員が率いるカンボジア国内技能競技大会電気工事種目競技選手が、今般、同大会(本年11月17日)で、金メダル及び銅メダルにかがやきました。うち金メダリストは、来年タイで開催されるアセアン技能競技大会への出場権を得ました。本研修を実施した者として、大変うれしく思います。

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研修参加者の校内成果発表会

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研修修了証授与式(寺内校長・研修担当教官も囲んで)

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日本カンボジア評価会(JEED本部、JICA本部及び当プロジェクトからも参加)