指導員 技術再訓練(In-service Retraining)研修の開催

2017年10月14日

2017年10月2日~14日

2017年10月2日から6日、次いで、翌週9日から13日の各5日間、計10日間をかけて、当プロジェクトでは、初めて地方に5校あるリージョナル職業訓練校の指導員も招聘し、技術再訓練(In-service Retraining)を実施しました。

第1週目は、当プロジェクトで開発した職業訓練校短大相当(ディプロマコース)の電気科の標準化カリキュラムをベースにした技術系研修のプログラム開発、第2週目は、PLCという電気の制御装置(工場等の自動機械の制御)に関するプログラミングや訓練機材を実際に使用した実習について、地方およびプノンペンのパイロット3校の指導員約20名近くが学びました。これらの講師は、当プロジェクトがこれまで技術移転してきたカウンターパートの指導員のうち、パイロット対象校のNPICの指導員が主となり、研修参加者の指導員を実際に訓練したり、また、研修参加者の中からプレゼンをさせたりすることにより、研修参加者のみならず自身の知識や指導能力をより深めることができたと思われます。

実習を重視する技術系の研修も、残念ながら実習機材の不足等で座学中心となってしまい、十分に実習ができていないのが実情のようです。リージョナル訓練校の指導員たちは若手が多く、技術力にばらつきがみられたところですが、当プロジェクトで開発した訓練機材を使用した訓練に興味を示し、質問もよく出ていました。中には、パイロット対象校指導員に比べても遜色ない指導員もみられ、今後が期待されるところです。リージョナル訓練校は、指導員の数が少ないこともあり、全日程参加は困難でしたが、それでも、人員をやりくりして第一週目・第二週目に分担して参加してくれました。

今回の研修は、パイロット校にとどまらず、将来的には全国の指導員の資質向上に結びつけていきたいとの考えで、労働職業訓練省と連携し、運営方法につき協議を重ねてきました。こうしたことから、研修初日には、同省の指導員訓練部署の部長自ら開講式に出席するとともに、研修参加者へは、同省職業訓練省局長名の修了証を交付してもらいました。

プロジェクトでは、今後とも引き続き指導員の技術再訓練研修を実施しながら、指導員の技術力の強化・向上を図り、ひいては学生に対しての実習がより充実するように働きかけていく予定です。

【画像】研修参加者集合写真(中央:同省指導員訓練部長)

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技術系研修のプログラム開発の様子(地方校参加者)

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PLC研修の様子(全景)

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研修修了証書の授与

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最終日の修了式で立壁専門家よりコメント