地方パイロット校への訓練機材供与式および技術セミナー開催

2018年2月26日

当プロジェクトでは、昨年12月に実施したプノンペンのパイロット訓練校3校への訓練機材供与に引き続き、地方の主要パイロット校となる、バッタンバンリージョナル職業訓練校(正式名;Regional Polytech Institute Techo Sen Battambang、以下RPITSB)に対しても2月26日に訓練機材の供与を行いました(対象となっている地方のリージョナル訓練校のうち、なぜバッタンバンの訓練校が重点校として選ばれたのかは2017年5月の記事をご参照ください)。

機材供与式では、当プロジェクトから機材の品目・機能を紹介し、また、機材を適切に維持管理し、修理等を各校で責任をもって行う等の覚書を校長と交わしました。
また、引き続き同じ会場で実際に訓練機材を使った校内指導員・学生向けの技術セミナーを開催しました。技術セミナーの実施にあたっては、松本専門家が各校に事前指導を行ったものの、最終的には各校の指導員に主体的に企画、実施してもらいました。

RPITSBへの今回の機材供与にかかるまで、最初は2016年12月にRPITSBの現地訪調査を実施、その後指導員に対して、2017年5月に現地で指導員向けの訓練機材を使った簡単な実習、10月初旬には指導員1名をプノンペンでの指導員向け技術再訓練への招聘を行い、指導員の技術面のブラッシュアップを試みました。そして再び10月最終週にRPITSBの実習場を会場にして、JICAの「水道事業人材育成プロジェクト・フェーズ3」のカウンターパートたちである、地方水道局の技術職員を対象とした3日間の有料セミナーを実施し、技術再訓練に参加した指導員をアシスタントとして活用しました。そして今回はこの指導員を別の技術セミナーアシスタントとして翌日からのポイペト出張に同行してもらい、技術セミナーに慣れ、どんな風に教えているかをよく観察してもらうことにしました(2018年2月のポイペト技術セミナーの記事をご参照ください)。

特にRPITSBはプノンペンから車で片道5時間強かかるため、簡単に行き来が出来ませんが、メールや電話等で密に連絡をとり、できるところはなるべくRPITSBの指導員や学校側に整備や準備、実施等をしてもらいつつ、どうしても難しいところを支援しながら、彼らの自立を促し、地方校のモデルづくりを進めていきたいと考えています。

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今回供与された機材について説明

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覚書に署名

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機材供与式後の集合写真

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技術セミナーの様子

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技術セミナーの様子

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セミナー後の指導員と松本専門家の打ち合わせの様子