アパート消防設備点検の見学

2018年5月30日

(株)レオパレス21カンボジアのご協力のもと、トゥールコック地区にあるアパート「GRANFERTE Phnom Penh」にて、アパート内の消防設備点検の様子を見学させていただきました。

消防設備の点検会社は、カンボジア国内でビルメンテナンス事業を展開している日系企業のSOKEN(株)で、今年3月に同社技術スタッフ向けにプロジェクトが技術セミナーを実施したご縁もあって今回お声がけいただき、当プロジェクトの対象3校(NPIC・NTTI・PPI)より各1名ずつ合計3名の指導員が見学に参加しました。

カンボジアでは、消防設備に関する法律・規格がないため、世界的にも厳しいとされる日本の基準を採用し、アパート内の消防点検が実施されました。

実際に参加した各指導員は、センサ(煙感知器・熱感知器等)の知識はあるものの、具体的な設置場所やセンサのカバー範囲等の知識はありませんでした。例えば、屋内駐車場やキッチンの近くに煙感知器は一般的に設置しません。その理由は、車の排気ガスや料理の煙で誤作動を起こす可能性があるためです。

また、カンボジア国内では消防設備点検を実施する業者がほとんどいないためか、指導員はこのような定期点検に関して知識がなかったため、今回の見学会は、職業理解を深めるとともに点検方法および上記のような技術的な内容を習得する非常に有益な機会となりました。

教科書では学び取れないこのような素晴らしい機会を与えていただいた、SOKEN(株)ならびに(株)レオパレス21カンボジアの関係者の皆様のご協力に深く感謝申し上げます。
今後は、学んだ技術を訓練に取り入れ、良質な産業人材の育成に寄与できるよう職業訓練の質向上に努めてまいります。

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感知器動作試験の様子

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火災受信機の動作状況の様子

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感知器動作試験の様子

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ポンプ制御盤(スプリンクラー)における点検方法を説明している様子