バッタンバン、プルサットの地方職業訓練校を視察

2018年10月18日

2018年10月17日、18日

当プロジェクトの対象となる労働職業訓練省(MLVT)傘下のパイロット職業訓練校はプノンペン市内の3校ですが、カンボジア全土には39のMLVT傘下の職業訓練校があります。

当プロジェクトで開発中の電気科ディプロマコースの標準訓練プログラムは、プロジェクト終了後、労働職業訓練省主導による全国普及を目指していますが、このたび、南部経済回廊、アジアハイウェイ1号線(AH1)が通るバッタンバン(Battambang)及びプルサット(Pursat)の職業訓練校を視察しました。

バッタンバンはカンボジアの北西部に位置する国内有数の都市で、訓練校の規模も大きく、タイとの国境、ポイペト経済特区(SEZ)に近いという地理的なメリットがあることから、当プロジェクトではバッタンバン・リージョナル職業訓練校(RPITSB)を、国内に5校ある地方リージョナル訓練校の中でも重点対象校と位置づけております。現在こちらの訓練校では独自に政府予算以外のリソースを活用した施設の拡充が計画されています。

また、プルサットは、プノンペンから約200キロ、バッタンバンから約100キロの位置にあり、今後、周辺では水力発電等の事業活動が活発になることが見込まれているため、配電や送電等の電気系技術人材のニーズが高くなることが予想されます。このため、各州に最低1校ある職業訓練校のうち、このプルサット職業訓練校は、州の訓練校(Provincial Technical Center)から地方リージョナル訓練校に準ずるPolytechnic Instituteに格上げとなりました。

両訓練校では、訓練機材が実際にどのような環境で活用されているかを確認することができました。
当プロジェクトでは今後とも、カンボジア国内の訓練校における活動を適切に把握し、成果のプロジェクト終了後の全国的な展開を念頭に置きながら、活動に取り組んでいきます。

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Pursat Polytechnic Institute(PPI)

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Pursat Polytechnic Instituteで実施しているコース

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PPI電気科ワークショップ機材

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PPI電気科ワークショップ機材

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RPITSB校舎屋上のワークショップ

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RPITSB電気科講師陣および校長副校長と