第3回JCC(合同調整委員会)会合を開催

2019年3月11日

2019年3月11日、労働職業訓練省(MLVT)において、当プロジェクトの日本・カンボジア双方の関係者によるJCC(Joint Coordinating Committee、合同調整委員会)の第3回会合が開催されました。

2018年は、5年に一度のカンボジア国民議会選挙などの大きな行事が重なったこともあり、JCC会合は2017年5月以来、1年10か月ぶりの開催となりましたが、これまでの活動の進捗確認と今後の活動の方向性を議論する実り多い機会となりました。

会合の冒頭、菅野JICAカンボジア事務所長からは、当プロジェクトでは一貫して技術の移転や普及・定着に取り組んでおり、今後、問題意識を共有し、成果を着実にあげていく必要がある、との話がありました。

また、プロジェクト・ディレクターであるSophoan(サォポーン)MLVT長官は、会合中これまでの取り組みから、訓練の質を高め、かつ訓練校の指導員の技術指導力の改善にも成果が出始めていることに触れ、今後カンボジアの経済力発展に寄与するため、日本のシステムも取り入れて人材育成の仕組みを改善していくことを期待する、技能(スキル)をめぐる競争が激化している中で、関係者が力を合わせて産業界のニーズに応える活動を続けていくことが重要であると述べられました。

会合では、プロジェクトの2018年度の実績が詳細に紹介されるとともに、今回メインの変更となるプロジェクト期間の2020年9月までの6か月間延長についても、プロジェクト概要表(PDM:Project Design Matrix)の改訂案および今後の活動計画案と共に承認されました。
また、今後の具体的な活動計画についても関係者と共有、確認することができました。

その後の議論では、パイロット職業訓練校のNPIC校から、実習機材を活用したプロジェクトの実践的な訓練を高く評価する旨の発言がありました。また、産業界の出席者からは、プロジェクトが企画した、パイロット職業訓練校における企業の従業員への技術訓練を含む活動を評価し、今後、同国での企業活動において技術者の割合をさらに高めていきたい旨の発言がありました。

プロジェクトは残すところ1年半となります。今後、カウンターパートをはじめとする関係者間のコミュニケーションを一層深め、力を合わせて、プロジェクト終了後のカンボジアの自主的な発展も見据えて、産業界のニーズに応える実践的な活動をさらに前進させていきたいと思います。

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議長のソンポーン長官

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会議の様子

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会議の様子