PPIで第2回ジョブフェアを開催

2019年6月7日

このたび、当プロジェクトのパイロット職業訓練校であるPPI(Preah Kossomak Polytechnic Institute)においてジョブフェアが開催されました。ジョブフェアは、官民連携(PPP:Public Private Partnership)、産業界と職業訓練校の連携の一環として、在校生が実社会での活動に触れ、就職へとつながる機会を与えるもので、PPIでは2017年2月以来、2回目の開催となりました。今回はTVET(技術職業教育訓練)の重要性を伝える機会としても位置づけられ、プノンペンの近隣6校の高校生300名が招かれ、在校生をはじめとして約1,300名の学生の参加がありました。

開会式では、建設、機械、ITサービス等の分野で活躍している同校卒業生から、「目的意識を持って勉強に励むこと」といった実社会での経験を踏まえた勉強の心構えなどが実体験をもとに熱く語られ、学生は熱心に聴き入っていました。また、同校の学生が開発したロボットとの対話に高校生がチャレンジするなど、学生が親しみやすく、気づきや興味を引きつける機会が提供され、優秀な人材獲得に向けて、学長自らが高校生に向けて同校で学ぶことのメリットをアピールする場面もありました。

当プロジェクトからは、実習機材を活用した実践的な訓練(指導員再訓練を含む)や積極的なPPP等の活動紹介とともに、現役引退を表明したイチロー選手の言葉(「自分が熱中できるもの、夢中になれるものを見つけ、やると決めたことを信じてやっていく」など)を紹介し、学生生活において勉強、教師やクラスメートとの交流などを楽しむことをすすめました。
会場では、当地の日系企業を含む企業15社や、公的職業紹介機関であるNEA(国家雇用機構)がブースを出展しました。各ブースでは自社製品やサービスなどの特色がアピールされており、入社を希望する学生がさっそく名前等を登録する場面も多数見受けられました。
職業訓練校では卒業生の質を確保し、人材輩出に貢献するための努力が日々なされています。当プロジェクトでは引き続き、パイロット職業訓練校等のカウンターパートをはじめとする関係者との連携を深め、実社会で有益な、実践的な職業訓練の機会を提供していきます。

【画像】

開会式の様子

【画像】

当プロジェクトから開会の挨拶

【画像】

日系企業で活躍しているPPI卒業生の説得力のあるスピーチ

【画像】

招待された女子高生から学校へ質問

【画像】

PPI電子/電気科が共同開発しているAIロボットに話しかける高校生

【画像】

会場の様子

【画像】

ブースで登録する学生の様子