第7回カンボジア国内技能大会に協力

2019年11月8日

2019年11月4日~8日

カンボジア国内技能大会は、労働職業訓練省/技術職業教育訓練総局(MLVT/DGTVET)の主催により、2年に一度開催されています。

11月4日から8日の5日間、第7回大会が、プノンペンTVETパーク(NTTI/PPI/ITI/NIEIの職業訓練校4校)を会場として開催されました。国内の職業訓練校等14施設の学生が8職種(電気工事、煉瓦積み、溶接、ITソフトウェアソリューション、グラフィックデザイン、ウェブデザイン、タイル貼り、オートメーション)で日頃学んできた知識や技術を競い合いました。参加人数は前回からさらに増え、53名(うち女性が7名)の参加となりました。地方校や女性の参加も増えました。

今回の大会には、日系企業の富士電機様及びタイ矢崎電線様が競技用の機材・部品を提供されたほか、会場のPPI校において、泰盛貿易様がマキタ様の電動工具類の展示をされました。

11月4日の開会式には、在カンボジア日本国大使館、JICAカンボジア事務所も招待されました。サォポーン長官からは、TVET(技術職業教育訓練)によりスキルアップしてチャンスをつかみ、努力していくことの重要性が指摘されました。

当プロジェクトでは、電気工事(Electrical Installation)の職種で、競技者を送り込む職業訓練機関への競技内容の説明、競技機材・部品の確認など技術面の支援を行ったほか、大会のスタディーツアーの企画を支援しました。6日に開催されたツアーには、日本大使館、JICA関係者を含む幅広い参加があったほか、日系企業を個別にご案内しました。

競技の結果、電気工事の職種では、当プロジェクトのパイロット職業訓練校であるPPIの参加者が上位2名に入りました。今回の大会からは、この2名を含む5職種7名が、2020年7月21日から31日にかけてシンガポールで開催される予定の第13回ASEAN技能競技大会(ASEAN Skills Competition)参加することとなりました。

今回、当プロジェクトでは、活動中の最後の大会となることから、カウンターパートの自主性を一層重んじながら必要な支援を行いました。産業界や関係部局間の連携をはじめとして課題が見受けられましたが、今後、学生一人ひとりの技能の向上とともに、大会がますます発展していくことを期待します。

【画像】開会式の様子(日本大使館、JICAカンボジア事務所がご招待を受けました)

【画像】

Sophoan長官から当プロジェクトへ感謝状の授与

【画像】

電気工事競技の様子

【画像】

電気配線の間違い探しの課題

【画像】

スタディーツアーの様子

【画像】

スタディーツアーの様子(ウェブデザイン)

【画像】

競技の様子(レンガ積み)

【画像】

競技の様子(溶接)

【画像】

競技の様子(オートメーション)

【画像】

競技の様子(タイル貼り)