プロジェクトの進捗状況や課題をカウンターパートと共有する会合を開催

2019年11月21日

当プロジェクトの進捗状況をカウンターパートと共有し、今後の課題を議論し整理するフォーマルな会合としては、JCC(Joint Coordinating Committee)会合(主宰:プロジェクト・ディレクターである労働職業訓練省長官)があります。当プロジェクトではこれに加えて、より頻繁に顔を合わせて対話を行うことができるよう、PIG(Project Implementation Group)会合(主宰:プロジェクト・マネジャーである労働職業訓練省・技術職業教育訓練総局長)を開催しています。

PIG会合については、本年3月のJCC会合(2019年3月11日付け「第3回JCC(合同調整委員会)会合を開催」を参照)において、活動が質を伴ってより良いかたちで実施され、継続的に改善されていくため、定期的に、少なくとも年2回開催することとしていました。

このたび、11月21日、労働職業訓練省(MLVT)において、本年2月以来のPIG会合を開催しました。ヒン・シデ技術職業教育訓練総局長をはじめ、MLVTの新体制になって初めての機会となりました。同局内、パイロット職業訓練校3校(NPIC、NTTI、PPI)等の参加を得ました。

会合では、プロジェクトの本年度上半期(2019年4-9月)を中心とした活動全体を共有するとともに、パイロット校の電気・ディプロマコースにおける最終実技試験、標準訓練パッケージについての報告を行いました。

最終実技試験は、その実施・改善に向けてプロジェクトでも力を入れてきた取組のひとつです(2019年10月5日付け「パイロット職業訓練校3校で最終実技試験を改善し実施」を参照)。試験当日に電気・ディプロマコースの2年生が回答したアンケート結果を踏まえ、パイロット各校の事情は異なるものの、それぞれが教育訓練の環境等を充実させ、学生の評価を高めていくことの重要性が確認されました。また、標準訓練パッケージについては、既存の開発したカリキュラム等と連携させ、有益なものとしていくこととなりました。

会合では、今後の大まかなスケジュールについても議論を行いました。来年4月のクメール正月前に産業界の満足度等のサーベイを行うとともに、最終のJCC会合を行う予定として、その後の来年度の活動期間(4月-9月)は定着・普及に向けた締めくくりの期間と位置付けることとなりました。このほか、活動全般について、カンボジアにおける持続可能性(sustainability)を意識して実施していくことの重要性が確認されました。

プロジェクトは終了まで残すところ約10か月となりました。今後の活動期間において、終了後を見据えて引き続き計画的に活動を進め、カンボジアにとって良いモデルを構築していきたいと思います。

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ヒン・シデ局長より挨拶

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会議の様子

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プロジェクトより山田CAの説明