カンボジアの国内ロボットコンテストでパイロット校のNPICが優勝

2020年10月3日

カンボジアの第7回ロボットコンテストが10月3日に首都プノンペンで開催されました。これは学生が製作するロボットによる競技会で、2014年から毎年開催されています。これまでJICAのシニアボランティアの方々がその立ち上げや競技者の育成に貢献をしてきたほか、現地の日系企業が協力をしています。現在、コンテストのテーマはアジア太平洋地域の大会(ABUロボコン:Asia-Pacific Broadcasting Union Robot Contest)に準拠した内容となっており、優勝チームが同大会への出場資格を得ます(注)。

今年は、当プロジェクトのパイロット職業訓練校3校(NPIC/NTTI/PPI)を含むプノンペンの6つの大学、職業訓練校から計10チームが参加し、ラグビーの試合に見立てたフィールドでの得点を競いました。NPICは、機械(ロボットの設計を担当)、電子工学(電子回路の設計)、電気(電力系統)の3つの学部の学生が合同チームを結成し、優勝と第2位を占めました。

当プロジェクトは今回のコンテストに向けた直接のサポートをおこなったものではありませんが、カウンターパートであるパイロット校3校電気学部の学生が参加し、NPICがワン・ツーフィニッシュを果たしたことはうれしいニュースであり、関係者のTVET(技術職業教育訓練)への意欲を奮い立たせるものとなりました。

学生が職業訓練校で培った技能を発揮し、競い合う機会があることは、学生、指導員の双方にとって励みになるものです。また、学部の垣根を越えてのチームが結成されたことは、ハイブリッドな技能が実社会で必要とされることの反映でもあります。

当プロジェクトでは引き続き、実践的な訓練活動によるTVETの質の向上に取り組んでいきます。

(注)ABUロボコン公式ホームページによると、「ABUロボコン2020フィジー大会」は、新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の収束が見込めないため中止となりました。その代替イベントとして、オンラインによる「ABUロボコンフェスティバル」(各国の代表チームが自ら撮影したロボットのVTRをウェブサイト上で紹介し、参加チームの投票によりベスト3を決定するほか、技術交流会を開催)が予定されています。

【画像】

競技の様子1

【画像】

競技の様子2(プノンペン・ポストより)

【画像】

競技の様子3(プノンペン・ポストより)

【画像】

表彰式

【画像】NPIC参加者の全体写真