SESPP(技能評価システム移転促進事業)のオンライン活動を支援

2021年2月9日

2021年1月18日~22日、1月25日~29日、2月9日

職業訓練と技能評価は、人材育成の車の両輪です。技能評価に関して、日本はこれまで国及び民間の双方においてものづくりの現場を支える熟練技能者育成のノウハウ(技能検定制度を含む)を培ってきました。この経験を活かしてアジアの開発途上国に広く周知・啓発し人材育成に資することを目的とする、日本の厚生労働省によるSESPP(技能評価システム移転促進事業)が、カンボジアでは2014年度から実施されてきました(注)。

コロナ禍により、2020年度の現地での活動はオンラインで実施されることとなりました。(1)2021年1月18日から22日にかけてNTTI校で電気系保全3級について、(2)1月25日から29日にかけてPPI校でシーケンス制御3級について、それぞれ技能評価手法研修(Skills Evaluation Method(SEM))と技能評価トライアル(Skills Evaluation Trial(SET))が実施されました。当プロジェクトのカウンターパートである労働職業訓練省、パイロット職業訓練校3校(NPIC/NTTI/PPI)に、TVETパークにあるITI校を加えた4校の指導員が、技能評価者(アセッサー)の候補者として参加しました。

研修は、当地の教室で感染防止策を徹底したうえで実施されました。現地駐在の当プロジェクトは、日本と、会場となったNTTI校及びPPI校の円滑なオンライン接続を支援しました。「電気系保全3級」及び「シーケンス制御3級」の当地での研修はいずれも3年目となりましたが、当初計画されていた技能評価者の認定はおこなわず、来年度の課題となりました。また、技能評価トライアルには、プノンペンの職業訓練校の指導員に加えて、日系企業3社からの従業員が合計10名参加しました。

2月9日には、年度締めくくりの政策対話会合(官民合同委員会)が開催されました。カンボジア側からは、アセスメント・センター(現在5か所の職業訓練校が認定されています)による技能評価が入り口の技能レベルで始まっていること、今後、より高度のレベルでの実施が検討されていることなどが紹介されました。また、次回の国内技能大会が2021年内にも開催される可能性があるとの説明がありました。

当プロジェクトからは、SESPP事業によって技能評価者が育っていることを述べ、評価者として必要な知識、技術をさらに習得し、カンボジアのニーズを踏まえた分野の技能評価につながっていくこと、次回の国内技能大会が実り多いものとなることへの期待を述べました。厚生労働省からは、技能評価における「試験方式」の評価システムの導入に期待が述べられたほか、国内技能大会への協力を含む来年度の事業の内容について、調整を進めていくこととなりました。

当地での継続的な事業の実施につきまして、日本から専門家として指導をされた日本プラントメンテナンス協会(資格認定部)の内山様、増子様、デンソー技研センター(技能研修部部長)の内山様、厚生労働省海外協力室、本年度の事業実施者であるJTBの皆様に感謝いたします。当プロジェクト終了後の2021年度以降も、カンボジアにおける技能評価に関する活動が持続的に発展していくことを期待しています。

(注)SESPP(技能評価システム移転促進事業)について

事業の詳細については、下記をご覧ください。

カンボジアにおける当プロジェクトとの連携については、下記のプロジェクト・ニュースもご覧ください。

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<電気系保全>日本からの指導の様子

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<電気系保全>カンボジア会場で試験の準備状況をチェック

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<電気系保全>技能評価トライアルの様子

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<シーケンス制御>日本からの指導の様子

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<シーケンス制御>カンボジア会場で指導員がプレゼンテーション

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<シーケンス制御>技能評価トライアルの様子