カンボジア王国(以下「カンボジア」)では近年、1991年の内戦終了後からの政府による保健医療立て直しの継続的取り組みに加え、経済成長による効果及び各国ドナーの援助によって、乳児死亡率(対人口千人)は2000年の95から2014年に28、新生児死亡率(対人口千人)は2000年39から2014年18に低下し、母子保健基礎指標が目覚ましく改善している(Cambodia Demographic Health Survey:CDHS)。しかしながら、周辺諸国に比べると未だ十分なレベルにあるとはいえない(周辺国の新生児死亡率:インドネシア15、ベトナム12,WHO世界保健統計 2014)。特に新生児死亡率…