【vol.22】シエムリアプ州第四回PGM手法ワークショップの開催

2018年4月6日

2018年4月4から6日

2018年4月4から6日の3日間、シェムリアップ州で第四回PGM手法ワークショップを開催しました。シェムリアップからは、ユー・ソピア副知事以下、州連携局(注1)などから33名の参加がありました。女性省からは幹部3名とともに5名の職員がワークショップのファシリテーターとして参加しました。

ワークショップの内容は、1)ジェンダー視点に立ったバリューチェーン分析、2)パイロットプロジェクトの経済活動選定、3)PDM素案の作成の3つです。

バリューチェーン分析のセッションでは、日本人専門家がバリューチェーンおよびツールを紹介しました。その後、参加者は干し魚を例に、バリューチェーンマップとジェンダーバリューチェーン分析表を作成しました。

プロジェクト選定では、ファシリテーターは、7つの選定クライテリア(注2)と、点数付け方法を説明しました。参加者は、パイロット活動候補のクライテリア毎の点数を議論し、総得点の高いコミュニティツーリズムがパイロット活動として選定されました。

最後に第三回のワークショップ(注3)で作成した目的分析ツリーに基づき、プロジェクト・デザイン・マトリックス(PDM)の素案が作成され、プロジェクト目標、成果、プロジェクト目標と成果の指標、活動が仮設定されました。

今後、カンボジア国の総選挙後の8月以降にプロジェクトサイトを選定し、各連携局が女性局支援の下で、ジェンダー視点に基づいて活動をさらに詳細に検討し、パイロット活動を実施していきます。

(注1)女性局、農業局、工業手工芸局、労働職業訓練局、商業局、計画局、観光局、農村開発局

(注2)7つの選定クライテリア
1.カンボジア国の観光戦略に合致している
2.マーケットニーズがある(現在)
マーケットニーズがある(将来性)
3.プロジェクトの期間・インプットで想定されるジェンダー課題にかかる解決策に取り組み、女性の経済的エンパワーメントおよびジェンダー主流化に貢献できる可能性がある
4.活動の継続性
5.全ての連携局が関与できる
6.すでにビジネスを行っている農民/住民グループであり、州連携局からの支援に対するニーズがある
7.女性・男性の両方が参加できる活動が展開可能

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参加者によるバリューチェーンマップの説明