TEC管理職が本邦研修に参加しました

2018年1月16日

2017年10月、プノンペン・バッタンバンの教員養成大学(TEC)の管理職選考が行われ、学長・副学長9名が選出されました。11月下旬~12月下旬の1カ月間、この9名を広島大学へ招いて、TEC管理職対象の本邦研修を行いました。なお、E-TECプロジェクトでは全6回の本邦研修を計画しており、2回目以降はTEC教員が対象となります。

今回の研修では、広島大学大学院教育研究科および教育ビジョン研究センター(Educational Vision Research Institute:EVRI)を拠点に、日本の教員養成の歴史や仕組み、大学の組織運営を学んだ上で、TEC開校・運営管理に必要な文書((1)TEC戦略計画、(2)TEC内部品質保証ガイドライン、(3)TEC専門職能力強化枠組み)の原案作成に意欲的に取組みました。

研修前半では、E-TECプロジェクト専門家である丸山恭史教授(広島大学)と佐藤万知准教授(同)を筆頭とした多彩な講師陣による講義、付属小・中学校での授業参観、教育研究会への参加、そして後半では、TEC開校・運営管理に必要な文書を作成するためのワークショップが展開されました。TEC管理職は、これらの経験を通してファカルティ・ディベロップメントの事例をいかに自国に活かせるか、各々考えを深めることができました。

帰国後も引き続き、カンボジア教育省職員と共に協議を重ねつつ、これら計画を最終化していく予定です。今後も、TEC管理職が日本で得た知見を活かしながら、TEC設立準備を牽引していくことが期待されます。

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研修最終成果品作成に向けてのグループディスカッション

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広島大学への記念品贈呈

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研修修了証授与