カンボジアは国土の約半分が森林で覆われており、常緑林、落葉林、内陸浸水林、海岸マングローブ林等の多様なタイプの森林が存在します。これらの森林は、多くの希少な野生動植物の生息地として、地球温暖化防止に貢献する二酸化炭素吸収源として、そしてそこに暮らす人々の生存に欠かすことのできない食料や生活物資の供給源として、その持続的な管理を実現することの重要性が広く認識されています。
しかし、カンボジアの森林面積は周辺メコン諸国と比較しても減少傾向が著しく、国土に占める森林の割合は2006年の59パーセントから2018年の47パーセント(カンボジア環境省、2020年)へと大きく減少しています。その主…