SNRMプロジェクトの訓練・研修活動の概要

2023年3月3日

2022年12月初旬、プロジェクトはモンドルキリ州で「保護区のための管理計画の策定」に関する試行的な訓練を、本番の訓練で使用する教材と訓練計画を評価する目的のために実施しました。5日間の研修では、環境省の技術ガイドラインに沿って、保護区の管理計画策定とゾーニングの方法を環境省職員に指導しました。省内自然保護区総局の6つの部署とモンドルキリ州環境局から約20名の参加者が、筆頭講師のPiseth氏によって訓練されました(写真1~4)。

2022年12月下旬と2023年2月に、このプロジェクトは、ストゥントレン州のレンジャーに能力構築訓練を提供し、持続可能な自然資源管理に関する保護区のコミュニティを支援する能力を強化しました。この訓練は、州内の60人のレンジャーを対象として2回実施されました。訓練の実施に際し、最適な講師の都合により、第1回の訓練は第1部と第2部の2回に分けて実施しました。訓練を提供したトピックは、リーダーシップ、応急処置、参加型保護区域管理のマネジメント、法執行、保全技術、地図の利用でした。特記すべき点として、The Swiss Agency for Development and Cooperation(SDC)とThe Swedish International Development Cooperation Agency(Sida)の資金で取組まれているPaFF3(The Partnership for Forestry and Fisheries Communities in Cambodia)とJICAの協働の一環として、RECOFTCが一部の訓練科目の講師を提供しています(写真5~8)。

最後は、2月22日~3月1日に、新型コロナウイルス感染症の影響により、リモートで実施されたJICAの課題別研修でした。ストゥントレン州環境局次長であるLaro氏は、前述の通り、レンジャー訓練の主催者側である一方、この「持続可能な森林経営のための政策立案能力の強化」のための研修の研修生の1人でもありました。コロナ禍では、JICA研修として森林セクターに関連し年間4~5科目の研修がオンラインで実施されました。彼の場合と同様に、ほとんどのカンボジアからの参加者は、通常の業務と研修のために少し忙しい時間を過ごしていたようです(写真9~10)。

これらの訓練・研修の結果は報告、共有、評価を経て次の訓練・研修の改善に供されます。詳細は、SNRMの短期専門家チームにより行われた国家森林モニタリングシステム(NFMS)を運用するための訓練とともに、後日報告いたします。

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1.「保護区の管理計画策定」の試行的な訓練

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2.ケオセイマ野生生物保護区の現地見学

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3.保護区の管理計画策定のための講義

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4.ケオセイマ野生生物保護区の現地見学での討論

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5.ストゥントレン州での第1回目のレンジャーの訓練

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6.レンジャー訓練での応急処置の訓練

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7.レンジャー訓練でのコミュニティ保護区管理のための講義

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8.レンジャー訓練でのリーダーシップトレーニング

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9.ストゥン トレン州の環境局の副局長であるLaro氏はレンジャー訓練では主催者側

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10.カンボジア代表としてJICAのオンライン研修に参加するLaro氏