保健人材開発支援プロジェクトフェーズ3の詳細計画策定調査が行われました。

2017年7月17日

現行プロジェクトの終了時評価に続き、当プロジェクトの後継案件形成(保健人材開発支援プロジェクトフェーズ3)のための詳細計画策定調査が2017年6月24日から7月7日まで実施されました。なお、調査団来訪前に、コンゴ民側の要望をまとめるためにプロジェクトサイクルマネジメント(Project Cycle Management : PCM) 手法(注1) を用いたワークショップを5日間開催し、後継案件のプロジェクト・デザイン・マトリックス(PDM)案を作成しています。この事前に作成されたPDM案を基に、先方政府との協議を重ね、最終PDMが作成されました。

後継案件の概要として、コンゴ民保健人材開発の家の土台部分の強化から、4本柱に相当する部分(キャリア管理、保健人材養成、継続教育、定着)への支援に移行する事としました。しかしながら、保健人材開発を包括的に支援していくには多大な投入を要することから、フェーズ3ではフェーズ2で土台が強化されたコンゴセントラル州に対象を絞り、柱の部分に注力しモデルの構築を行う事としました。他方、フェーズ2で作成予定のガイド類を活用し、全州を対象とした経験共有セミナーを開催する事で、州保健人材開発計画や州保健人材年鑑および州保健人材データベースの作成が他州に拡大する事を働きかけていく事としました。また、中央保健省から州保健医務局への監督指導の機会を持つ事により、州の現状を中央保健省が把握し、国家戦略にその教訓を生かす等、州保健医務局の能力が強化される事を目指します。なお、フェーズ3は2018年4月または5月の開始を目指し、各種準備を進めて行く予定です。

(注1) PCM手法とは、開発援助プロジェクトの計画・実施・評価という一連のサイクルを「プロジェクト・デザイン・マトリックス(Project Design Matrix : PDM)」と呼ばれるプロジェクト概要表を用いて管理運営する方法です。

コンゴ民保健人材開発の家

 

保健人材開発に必要な要素を包括的にイメージ化しています。コンゴ民の保健人材開発の主要課題である4本柱(定着、継続教育、キャリア管理、人材養成)に取り組むためには、強固な土台(政策、戦略、規則、計画、パートナー、研究、規定)が必要である事を図示しています。

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PCMワークショップ

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PCMワークショップ

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現地調査開始にあたりコンゴセントラル州保健大臣への表敬訪問を実施

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現地国営放送による調査団へのインタビュー

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コンゴセントラル州のとある保健センター訪問

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コンゴセントラル州のとある保健センターでのインタビュー

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コンゴセントラル州のとある保健ゾーン事務所でのインタビュー

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プロジェクト内容について協議する在コンゴ民日本国大使館参事官(左)と石嶋専門家(右)

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保健省次官および調査団長による協議議事録署名式

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保健省次官および調査団長による協議議事録署名式