JJ-FASTの活用を検討

2020年1月20日

NFMS(National Forest Monitoring Systems/国家森林モニタリングシステム)にかかる活動のうち「国レベルにおける大規模な森林減少の事由をモニタリングするためのシステムの導入及び、運営に係る支援を行う」に関連し、既にコンゴ民主共和国で利用されている、または利用が計画されている森林モニタリングシステムをレビューしました。

CAFI(中部アフリカ森林イニシアティブ)の資金を使ってFAOが実施している「NFMS最終化プログラム」の中で、FAOのパートナーとして参画しているWRI(World Resources Institute/世界資源研究所)が大規模森林減少モニタリングに使用しているツールは、Global Forest Watchという森林分布マップのクラウドシステムで、ここに搭載されている森林変化データは、メリーランド大学のGLAD(Global Land Analysis&Discovery)ラボによって作成されたものが利用されています。

DIAF(Direction des Inventaires et Aménagements Forestiers/環境・持続開発省森林インベントリー整備局)のGéomatique(地理情報課)職員と意見交換した中では、Global Forest Watchによる森林減少マップは1年ごとの配信で公開に半年ほどかかるが、JJ-FASTは1.5ケ月周期であるため、JJ-FASTの方がモニタリングの効果が得やすいのでは、という意見がありました。

また以前DIAFで森林コンセッションの違法伐採のモニタリングを実施しようとしたことがあるが、現時点では運用されていないため、JJ-FASTを使って実施したいとの要望がありました。

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JJ-FASTの森林減少検出マップ

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左図のピンをクリックした画面(JJ-FASTのキンシャサ特別州付近を表示.減少地点が赤い区画線で表示され、そこをクリックすると位置情報や面積などの詳細情報が見れます)