第1回JCC(合同調整委員会)を開催しました

2016年6月23日

2016年6月23日に、首都ディリにある公共事業運輸通信省(MPWTC)道路橋梁治水局(DRBFC)の会議室でプロジェクトの第1回合同調整委員会(Joint Coordinating Committee:JCC)を開催しました。JCCとは、プロジェクトの意思決定機関で、カウンターパートである先方政府の高官やJICA関係者など、プロジェクトの全ての関係者が集まり、活動の進捗状況を確認するとともにプロジェクトの問題点や課題などを話し合い、今後の方向性を合意するための重要な会議です。
会議には、議長であるMPWTC大臣をはじめ公共事業部門の次官やDRBFC局長、DRBFC本部の各部長並びに各地方事務所の所長のほか、国土交通省からDRBFCに派遣されている館山アドバイザー、日本大使館の樋口専門調査員、JICA東ティモール事務所の鵜飼所長らが出席しました。
会議は、Gastão Francisco de Sousa MPWTC大臣の議長のもと議事が進められました。大臣によるオープニングスピーチでは、プロジェクト関係者に対する謝辞と本プロジェクトがターゲットとしている道路維持管理水準向上の重要性について述べられました。続いて、専門家チームを代表して武藤総括がプロジェクトの活動概要や1年次活動計画の発表を行いました。さらに、2016年3月の活動開始後3ヶ月間にわたる現況分析の結果を踏まえて、プロジェクトの基本計画であるPDM(Project Design Matrix)の変更提案を行い、変更が正式に承認されました。
会議の後半に行われた質疑応答では、アジア開発銀行(ADB)や世界銀行(WB)、国際労働機関(ILO)などの国際機関関係者から活発な発言が相次ぎました。特に、東ティモールが今年度からスタートした道路維持管理パッケージ事業との連携や、今後の道路維持管理予算の確保や予算執行率の向上など、道路維持管理行政の重要性に関する発言が目立ち、本プロジェクトに対する強い期待が寄せられました。
会議の最後に、鵜飼所長の挨拶とMPWTC公共事業部門のJose Gaspar R. C. Piedade次官による閉会スピーチが行われて閉会となりました。
本プロジェクトは、今後3年間にわたる活動を本格的に開始することになります。

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JCC会議の状況

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武藤総括によるプロジェクト概要の説明