CDRSプロジェクトでUAVによる地形判読を実施しました

2017年6月22日

東ティモール民主共和国の西南部に位置するAinaro県Aituto地区は、国道5号線の道路拡幅工事に伴い、切土斜面の表層土が崩壊し、その背後に、地すべりが存在する可能性が認められた地域です。CDRSプロジェクトでは、設計能力(斜面・法面防災)向上に係るケーススタディの一環として、対象地区の地すべりの存在とその規模を把握するため、2名の専門家を派遣し、地形判読調査および孔内傾斜計測量をおこないます。

CDRSプロジェクトでは、このような災害発生現場で、災害状況を迅速に把握するため、2017年6月22日から7月14日まで、同地域において、プロペラ飛行型無人飛行機/UAVを使い、航空写真測量による災害地帯の図化をおこない、それら地形図をもとに地形判読調査を実施しました。

調査期間中、三上専門家(地形判読)は、カウンターパートである道路橋梁治水局維持管理部の職員とともに調査対象範囲を選定し、航空写真を撮影しました。

この調査を通じて、道路橋梁治水局の職員たちは、UAVの操作方法および撮影された航空写真から等高線図や数値標高モデル/DEMを作成するなどの、具体的な図化の手順と方法ついて学びました。2017年11月には対象地区においてボーリングを実施し、地質調査、水位測量、孔内傾斜計測量をスタートする予定です。

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ドローンを飛ばしている様子

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ドローンの飛行状態をモニタリングするPC画面を説明している様子