アスファルト舗設に関する温度および品質管理について

2018年3月2日

2018年2月初め、専門家チームは、アスファルト舗設の品質管理についての研修を実施しました。

この座学研修に参加した道路橋梁治水局の技術職員等は、アスファルト舗設における品質管理の一環として、温度管理とコア・サンプリングの評価方法についての理論を学びました。

専門家チームは、アスファルトプラント出荷時-舗設現場到着-敷き均し-転圧のそれぞれの段階においてアスファルトの温度管理をするうえで、天候、輸送にかかる時間経過などが温度の降下の原因になるが、あらかじめ試験舗設を実施することで温度降下の目安を把握でき、より適切な品質管理計画が立てられることを提言しました。
また、研修中交わされた質疑応答で、道路局職員から「アスファルト・コンクリートは舗設時に、適切な密度に達するまで転圧する必要があるが、各種ローラーを何回かけるよう業者に指導したら良いか」といった具体的な質問が投げかけられた際、専門家チームは、転圧の品質管理においても、あらかじめ現場付近において試験舗設を実施することで、およそ何度ローラーをかけると仕様で指定された密度に達するかについても目安が把握できることを指導しました。

翌月2月28日、座学研修参加者は、首都で実施されているアスファルト舗設の現場見学をし、チェックリストを使いながら、それぞれの工程において温度管理をおこなう練習をしました。

今後、専門家チームは、OJT方式によりチェックリストを用いた各種建設工事(カルバート、擁壁、水路などの建設)の品質管理を指導するとともに、道路橋梁治水局の技術職員等と共同してこれらチェックリストの改善を行っていきます。

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座学研修の様子

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小泉専門家がチェックリストの項目について説明をしている様子