地すべり災害が発生した現場の緊急調査を実施しました

2018年4月27日

2018年1月、Ainaro県とCovalima県を結ぶ国道2号線のAinaro市周辺の通称「JakartaII/ジャカルタ・ツー」で地すべりが発生し、通行できなくなりました。地すべり発生付近の道路は、尾根を通過しており、かねてからその危険性が認められていた場所でした。
CDRS専門家チームは、地すべりの事象とその規模を把握するため、カウンターパートである道路橋梁治水局の技術者たちとともに緊急調査を実施し、写真判読により地すべりの規模が約550m×450m×50mであると推定しました。また、緊急調査後、地すべりの推定断面図を作成し、道路橋梁治水局長、公共事業省長官、公共事業省副大臣に対し調査結果の説明を行いました。今後、地すべり発生区間とその北側(Ainaro市 方面)に続く尾根を通過する区間の改修案を立案するためには、調査ボーリングなどの追加調査が必要であることがわかりました。
災害発生後の緊急対策として迂回路が整備されましたが、将来的な本復旧に関する計画の立案については、2018年6月に設立が予定されている第8次立憲政府の新閣僚に引き継がれ検討される予定です。

【画像】

カウンターパートとともに実施した緊急調査

【画像】UAVによる三次元(3D)モデリングの解析結果