排水カルバートに関するガイドラインの説明会が開催されました

2018年7月26日

2018年6月21日、カウンターパートである道路局職員を対象に、排水カルバートに関するガイドラインの説明会が開催されました。

本プロジェクトでは、道路局職員の道路維持管理能力の向上と強化を目的に、排水カルバートの計画・設計、橋梁洗堀対策、のり面対策の3分野においてガイドライン作成を進めています。

排水カルバートのガイドラインには、道路を横断する排水カルバートの計画と設計方法が示されており、道路局職員が設計や点検を行う際の手引書となります。ガイドラインの作成段階で、JICA専門家チームは、設計に必要な情報収集を行うとともに、内容や各種計算方法などについて道路局の技術者と協議を重ね、雨水の越流等による道路の破損を防ぐため、現地に適した知識を盛り込むよう心掛けてきました。

本ガイドラインは、2017年度Manufahi県、Sesurai村周辺の国道5号線において実施したカルバート置き換え工事のケーススタディーと並行してドラフトされ、具体的な手順に則して、計画から設計段階まですべての工程を含んでいます。現在、道路局職員を主体に、本ガイドラインを参照した次のケーススタディーが計画されており、通称「Ex Japan道路」と呼ばれる、首都とAileu県を結ぶ道路の改修工事始点付近(国道2号線合流側)に設置される排水カルバートにて本ガイドラインの適用性を確認する予定です。

説明会においても活発な意見交換がなされ、今後、道路局技術者の意見をより反映させるために、本ガイドラインは道路局職員らで構成されるガイドライン・ワーキンググループが編集を行い、実際に利用する道路局職員が使用しやすい内容へと仕上げていく予定です。JICA専門家チームは、2018年9月に開催を予定している第四回合同調整委員会(JCC)まで、これらの活動を支援するとともに進捗をモニタリングしていきます。

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ガイドラインの説明会の様子

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次期ケーススタディー現場を査察する様子