国道の国際ラフネス指数測定調査の実施

2019年4月5日

東ティモール全国の国道を対象に、国際ラフネス指数(International Roughness Index、略称IRI)のデータ取得及び地図化のための調査を実施しました。IRIとは道路路面の凸凹の程度を数値として表現したものであり、世界銀行により提唱された評価手法です。このIRIを地図上に明示することにより、舗装区間と道路改修が必要な未舗装道路区間が一目で把握でき、将来の道路改修・維持管理計画を策定する上での重要な判断基準の1つになります(図1参照)。

本活動では、特殊機材を使わず、だれでも利用することができるスマートフォンのアプリケーションを使ったIRI取得のための調査を、試験的に実施しました。

本システムは岐阜大学によって開発されたシステムであり、スマートフォンに搭載されているGPS、加速度、ジャイロセンサー等により取得したデータを解析してIRIを算出します(図2参照)。図3に示す通り、スマートフォンを固定し、測定データ取得と同時にドライブレコーダーで道路状況の動画を録画します。今後はIRIから容易に道路路面状況が判断できるように、ドライブレコーダーで取得した道路路面画像とIRIの対比表を作成する予定です。

【画像】図1.調査結果によるIRI地図。赤色ほど悪い道路路面状況を示す

【画像】図2.スマートフォンでIRIのアプリケーションを実行している様子(アプリケーションインターフェース)

【画像】

図3.スマートフォンでIRIのアプリケーションを実行している様子(車内設置状況)