【第11号】ブルトにおいて稲作技術に係る普及活動の準備をいよいよ開始!!

2017年5月22日

プロジェクトは2017年5月よりブルトにおいて稲作技術に係る普及活動の準備を本格的に開始しました。

普及活動を通じて、プロジェクトは現地の農家が、専門性の高い技術や高い費用を必要としない基本的な稲作技術である条植えと除草を適切に行うことによってコメの生産性を高めることを支援していく予定です。

今回プロジェクトはそれらの稲作技術をプロジェクトサイトのできるだけ多くの農家に普及させるために、支援対象の農家に彼ら自身の圃場で実際に乱雑植えと条植えを行って比較してもらうことによって条植えの効果を認識してもらうとともに、周囲の農家にも支援対象農家が行う条植えの状況を直接観察してもらうことによって、その効果を学んでもらう予定です。

小田島成良プロジェクト専門家(稲作技術)は、「プロジェクトが農家対話で以前訪問した各農家の情報を参考にして、条植えや除草に関心のある農家を再訪問して、比較栽培への参加を呼びかけているところです。」と語ってくれました。プロジェクトが再訪問したある農家は、「条植えの実施に関心はあるが、農機具がないので不安です。」と打ち明けてくれました。そのような彼らの不安を解消するために、プロジェクトは支援対象農家に条植えや除草を行うための簡易農機具の製作及び使用に係る技術指導を行っていく予定です。

今後プロジェクトは、マリアナにおいても同様の普及活動を開始して、圃場準備から収穫までの期間、比較栽培を行う農家を定期的に訪問して稲作に係る技術支援を実施していきます。

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農家を訪問して普及活動について説明する小田島専門家。

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農家を訪問して普及活動について説明するプロジェクトスタッフ。

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5月中旬のブルトの様子。