【第13号】マリアナにおいて支援対象農家が条植えを開始しました!!

2017年7月17日

マリアナにおいて支援対象農家が2期作目に係る条植えを開始しました

過去マリアナにおいて、多くの農家は乱雑植えを行い、条植えを行う農家はそれ程多くありませんでした。

そのため多くの農家にとって、除草は大きな負担となり、なかには除草剤を使用する農家も存在しました。また田植えの際にかかる労賃や多くの時間等も彼らにとって大きな課題でした。

農家がそれらの課題を自ら解決することを支援するために、プロジェクトは支援対象農家を対象に乱雑植えと条植えの比較栽培を実際に体験してもらうことにより、コメの生産量の増加や手押し除草機を用いた効果的な除草等の条植えの効果を十分理解してもらうよう努めています。プロジェクトが支援している農家は比較栽培に係る技術支援に感謝し、収穫時にどのような比較栽培結果がでるのか今から待ち遠しい様子です。

オダマウ村の農家であるマリア・ダ・コスタ氏(45歳)はプロジェクトスタッフから条植え用の線引き器の使い方を教えてもらった後、熱心に条植えに取り組みました。同氏によると、線引き器を用いた条植えは、以前行っていた条植えよりも実用的で時間が節約できるそうです。

リタボウ村の農家であるマリアノ・ドス・サントス氏(20歳)は、今回条植えを初めて行うため、比較栽培の結果が出るのが今からとても待ち遠しい様子です。同氏は「以前素手で多くの時間をかけて除草していたこともあり、プロジェクトが使用する手押し除草機の性能の良さに感銘を受けた。」と語ってくれました。

小田島成良プロジェクト専門家(稲作技術)は、「現在比較栽培を行っている農家が、条植えの効果を実際に体験して、次の作季には彼らの圃場全域で条植えを行い生産性を向上してほしい。そのためにも彼らを今後ともしっかりとサポートしていきたい。」と熱く語ってくれました。

プロジェクトはマリアナで初めての支援対象となる39農家のうち4農家で比較栽培の支援を始めました。残りの対象農家も今月中には栽培が始まり、継続的なモニタリングによる指導を予定しています。

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線引き器の使い方について指導する小田島専門家

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モニタリングスタッフ

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線引き器で線を引いた後、条植えを行う農家とその家族。

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線引き器で線を引いた後、条植えを行う農家とその家族。

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手押し除草機の使い方について指導する小田島専門家。

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除草後の作業について農家に助言するプロジェクトスタッフ。

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現在のマリアナの様子。

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現在のマリアナの様子。