【第14号】マリアナにおいて農家による比較栽培が順調に進捗しています。

2017年8月25日

マリアナIにおいて苗の移植作業が実施されてからおよそ1か月が経ちましたが、現在もプロジェクトモニタリングスタッフが支援対象農家を頻繁に訪れて、条植えと乱雑植えの比較栽培に必要な水管理や除草等に係る技術支援を行っています。プロジェクトはこれまで当初目標とした42農家のうち37農家を対象に手押し除草機を導入し、37農家のうち17農家はすでに2回目の手押し除草機による除草を実施しました。

今回手押し除草機を初めて使用した農家の多くは、比較栽培において手押し除草機の利便性や効能を直接体験できて非常に満足している様子でした。彼らによると、比較栽培で条植えを行っている圃場の稲の生育は、乱雑植えの稲の生育と比較しても良好で、条植えの圃場ではほとんど雑草が見られないそうです。

ライフン村の農家であるルイス・レト・ペレイラ氏(60歳)は、プロジェクトスタッフによる定期的な除草や水管理に係る技術指導に感謝の気持ちを述べてくれました。同氏によると、その技術指導のお陰で2回目の手押し除草機による除草の際には、ほとんど雑草が見られなかったそうです。

また同じライフン村のマリアノ・ボエ・マリ氏(50歳)は、「条植えの圃場の稲の色は濃い緑色をしているが、乱雑植えの圃場の稲の色は水管理不足や雑草が原因なのか黄色に近い。」と興味深そうに説明してくれました。

このように今回マリアナIの農家の皆さんはプロジェクトが支援する比較栽培に熱心に取り組むとともに、比較栽培に係る今後の取組みや結果が今からとても待ち遠しい様子でした。

【画像】

除草や水管理について農家に説明するプロジェクトスタッフ。

【画像】

除草や水管理について農家に説明するプロジェクトスタッフ。

【画像】

苗を移植して1週間後に手押し除草機で除草するライフン村の農家。

【画像】

苗を移植して1週間後に手押し除草機で除草するライフン村の農家。

【画像】

現在のマリアナIの様子。

【画像】

現在のマリアナIの様子。