【第15号】チャクブ組合が1期作目の国産米の購入と販売に係る教訓を踏まえて新たに活動を開始しました。

2017年8月25日

ボボナロ県のチャクブ組合が本年の1期作目の国産米の購入と販売に係る教訓を踏まえて新たに活動を開始しました。

本年の1期作目にチャクブ組合は活動予算や人材不足に係る困難を乗り越えて、マリアナIの29農家から22.87トンの籾を購入して、現在ディリの農業水産省内で国産米をテスト販売しているところです。

その一方で、今後より多くの農家から支援を得るために、チャクブ組合は先日マリアナIにある各村落評議会を訪問して、テスト販売の進捗状況や2期作目の活動計画について説明しました。

オドマウ村の村長でチャクブ組合員であるセリリオ・モニズ氏(43歳)は、「チャクブ組合がより適切に機能するためには、組合を再構築する必要があるとともに、その存在を多くの農家が知るようになる必要がある。」と今後の課題を述べてくれました。

チャクブ組合のディアマンティノ・ドス・レイス組合長は、「現在行っているテスト販売からは、最初の籾の購入時に適切な検査を行わなければ販売するコメが数週間で白っぽくなってしまう等の貴重な教訓を得ることができました。」と語ってくれました。

また、同組合長は「プロジェクトが国産米の購入や販売活動及び運営の改善を図ることによって、チャクブ組合がより独立して活動できるように支援してくれていることについては感謝の気持ちでいっぱいです。」と述べてくれました。

廣中進司プロジェクト専門家(農産物流通・販売)は、「チャクブ組合はより多くの収益を得るために、今後も継続して国産米のテスト販売を行うとともに、近い将来、米粉やポップライスのような新たな商品を開発する必要があると思います。」と語ってくれました。

本年の2期作目には、チャクブ組合はマリアナIの農家からおよそ50トンの籾を購入する計画です。また近い将来国産米のテスト販売を農業水産省以外の他の場所でも実施する予定です。

今後もプロジェクトはチャクブ組合がより効果的に国産米の購入と販売を実施できるよう、彼らのオーナーシップを尊重しながら技術支援していく予定です。

【画像】

村落評議会を訪問するチャクブ組合メンバー。

【画像】

村落評議会を訪問するチャクブ組合メンバー。

【画像】

チャクブ組合における現在のコメの製造の様子。

【画像】

チャクブ組合における現在のコメの製造の様子。

【画像】

チャクブ組合スタッフに技術指導を行う廣中専門家。

【画像】

プロジェクトスタッフ。