【第20号】チャクブ組合が2期作目の国産米の販売を開始しました!!

2017年11月29日

2017年11月17日、チャクブ組合は首都ディリの農業水産省(MAF)内において、2期作目の国産米のテスト販売を開始しました。

同日開催されたオープニング式典には、エスタニスラウ農業水産大臣やデオリンド農業水産副大臣、シプリアノ長官やJICA東ティモール事務所の永石所長及び丹羽チーフアドバイザー等も参加しました。

また今回の式典にはチャクブ組合の他に、国産米や豆類の農産物を生産・販売している他の農家組合のメンバー等も参加しました。

同式典のオープニングスピーチで、エスタニスラウ大臣からプロジェクトを通じた日本の人々からの支援に対し感謝のお言葉がありました。同大臣は東ティモールが独立してからこれまで日本政府による多大な支援を享受してきており、その成果はブルトやマリアナの灌漑施設を通じて顕著であること、さらに日本人の国産米に対する情熱やプロジェクトによる国産米の生産支援や市場へのアクセス拡大及び現地の人々への国産米の振興について述べられ、それらの活動を称賛してくださいました。さらに同大臣はプロジェクトが農家対話を通じて国産米の生産の増加に必要な適切な政策に係る助言を行ったことについても感謝の気持ちを述べられました。

一方JICA東ティモール事務所の永石所長は、JICAはこれまでブルトやマリアナの灌漑施設の建設等を通じて、東ティモールにおける国産米の生産振興に多大な支援を行ってきた一方、現地の農家が国産米の生産から流通・販売に係る多くの課題に直面しており、それらの課題の解決を支援する目的でプロジェクトが開始されたことについて説明しました。さらに、これまでプロジェクトが国産米の販売分野で技術支援を行ってきているチャクブ組合に対して、他の農家組合ともその経験を共有するよう依頼し、チャクブ組合による農家からの国産米の買い取り及び販売活動について称賛の言葉を述べました。

チャクブ組合の会計担当のジョセファ氏は、「チャクブ組合は今後も顧客に新鮮な国産米を提供し続けることを約束し、今回の販売により多くの顧客が国産米を買いに来てくれることを願っています。そして今後もプロジェクトとMAFがチャクブ組合による国産米の販路拡大について支援してくれることを望んでいます。」と語りました。

今回の式典では、チャクブ組合の国産米の常連客に加え、新しい顧客の姿も多くみられました。なかには「良質な国産米であれば多少値段が高くても問題ありません。チャクブ組合には今後コメを近所で購入できるよう車での移動販売を開始して欲しいです。」と語る顧客もいました。

常連客の一人でディリ在住のエルミナ氏(36歳)はチャクブ組合の良質な国産米がお気に入りで、今回はフェイスブックを通じて同組合による新米の販売を知り、友人とともに同販売店を訪れました。エルミナ氏は国産米は味が良くて栄養価が高いと同時に、子供たちにも愛着を持ってほしいという思いから国産米を主食としており、毎月20キロ購入しているそうです。

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オープニング式典の様子1。

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オープニング式典の様子2。

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オープニング式典でリボンカットを行うエスタニスラウ大臣と永石所長。

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チャクブ組合の販売店員と話すエスタニスラウ大臣。

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チャクブ組合の販売店の様子。

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バギア組合やアイナロ組合によって製品化された豆や米を購入する人達。