【第26号】ブルトの農家から比較栽培の結果に驚きの声!

2018年2月15日

プロジェクトは、昨年の2期作目に条植と乱雑植の比較栽培に参加したブルトの12の農家とその結果を共有しました。比較栽培の収量調査結果によると、条植の圃場の平均収量は3,930kg/haで、乱雑植の圃場の平均収量は2,797kg/haでした。

全ての対象農家は、比較栽培の結果に驚くと同時に、今作期に条植の圃場の数を増やすことを検討し始めました。

リファウ村の農家のジョセ・ビエガス氏(40歳)は、比較栽培に参加して274平方メートルの条植の圃場で188kgのコメを生産する一方で、147平方メートルの乱雑植の圃場では84.3kgのコメを生産しました。ジョセ氏はその結果に驚き、今作期においては条植の圃場をさらに増やすことによりその効果を再確認することを決めました。ジョセ氏はコメ生産を支援するプロジェクトに感謝する一方で、均平作業や育苗においても技術支援を要請しました。ベマッセ・タシ村のエリアス・ソアレス氏(41歳)も同様に収量調査結果に驚き、今作期においては条植の圃場をさらに2つ増やすことを決めました。

小田島成良プロジェクト専門家(稲作技術)は、「収量調査における条植の収量結果は満足のいくものだったため、多くの農家が同結果を理解した後、今作期において条植を行うことを期待しています。比較栽培を通じて、適切に圃場を管理する農家はコメの生産を増加できることを再認識しました。昨年の2期作目には、ほとんどの農家がブルトにおいて水不足のためコメを作付けられなかったため、今作期においては全ての農家が栽培暦に従うよう理解を促すつもりです。」と熱心に語りました。

プロジェクトは、今後も比較栽培を行った対象農家が条植を適切に行って圃場を管理できるように技術支援を行っていく予定です。

【画像】

ブルトにおける開花段階の圃場の様子。

【画像】

ブルトにおける収穫段階の圃場の様子。

【画像】

収量調査の様子1。

【画像】

収量調査の様子2。