【第29号】ディリ市内のレストランやホテルに国産米の売り込み開始!

2018年3月1日

プロジェクトは昨年より農業水産省(MAF)や保健省等でチャクブ組合による国産米の販売支援を行っていますが、今回ディリ市内のレストランやホテルにも国産米の紹介を開始しました。最初にプロジェクトとMAF農業通商局スタッフからなるプロジェクトチームは、将来チャクブ組合やアセルダ社が販売する国産米の購入及び使用に関心があるディリ市内の10店舗のレストランを特定しました。

特定したレストランのなかで、あるレストランはメンブラモと呼ばれる国産米の品種を過去に購入及び使用したことがあるため、プロジェクトチームに同じメンブラモや別の品種であるIR64及び赤米を提供して欲しいと依頼する一方で、ワルン・ソロレストラン等の別のレストランは昨年よりすでにチャクブ組合の国産米を購入・使用していました。

インドネシア料理レストランのアマリア・レモス氏(45歳)は、以前同レストランでマリアナ産の国産米を使用していましたが、ディリの市場で国産米を購入するのが困難なため、輸入米を使用しています。そんなアマリア氏は、チャクブ組合がマリアナ産の国産米を販売していることを知って大喜びで、再びレストランで国産米を提供することがとても楽しみな様子でした。

またディリ市内で多くの外国人が利用するホテルのひとつであるノボ・ツーリズモホテルの管理人であるミゼ・ロサ・ソアレス・メンドンサ氏(35歳)は、「東ティモール人として外国人のお客さんに国産米を食べてもらうことは嬉しいことです。芳香なメンブラモをお客さんに食べてもらいたいのでチャクブ組合にはメンブラモをぜひ販売してもらいたいです。またIR64やチャクブ組合が現在販売している赤米もぜひ試してみたいです。」と嬉しそうに語りました。

廣中進司プロジェクト専門家(農産物流通・販売)は、「レストランやホテル等の新しい顧客の開拓は、国産米の消費量を劇的に増加させるための戦略です。例えば10店舗の全てのレストランが1日50kgのコメを消費すると、一日500kgの消費量となり、1か月では15t。1年間で180tのコメが販売できるので、チャクブ組合やアセルダ社にとってレストランやホテルへコメを販売することは非常に効果的です。よって毎年、毎年レストランやホテルへの販路を拡大させ、プロジェクト終了までには首都ディリにおけるレストランやホテルで国産米を食べていることが一般的になっているようにすることが夢です。彼らには、レストランやホテルが求める良質な国産米を提供して欲しいと願っています。」と語りました。

プロジェクトは、今後チャクブ組合やアセルダ社及び上記レストランとともに国産米の販売・購入に係る契約締結について話し合う予定です。

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ディリ市内のレストランを訪問するプロジェクトとMAF農業通商局スタッフ(1)。

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ディリ市内のレストランを訪問するプロジェクトとMAF農業通商局スタッフ(2)。

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ディリ市内のレストラン関係者にチャクブ組合の国産米について説明するMAF農業通商局スタッフ(1)。

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ディリ市内のレストラン関係者にチャクブ組合の国産米について説明するMAF農業通商局スタッフ(2)。

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ノボ・ツーリズモホテル。

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プロジェクトが訪問したパンタイ・ラウトレストラン。