【第43号】農業水産省農業通商局職員への本邦研修がついに実施!!

2018年11月8日

2018年10月20日から27日までの日程で、沖縄県農業協同組合(JAおきなわ)の協力のもと「ファーマーズマーケット設立・運営コース」に関する国別研修を実施しました。参加者は東ティモール農業水産省農業通商局長フェルナンド・エギド・アマラウ氏、同局農業サプライチェーンチームリーダーのマヌエル・ドス・サントス氏、同局家畜・水産サプライチェーンチームリーダーのマリア・ナタリーシャ・シメネス氏、当プロジェクトの農産物流通・販売を担当する廣中進司専門家、当プロジェクトのナショナルスタッフであるヘンリケ・ゴンカルベス氏の5名です。

東ティモールにおいては、ファーマーズマーケット(農産物直売所)が未だ存在していないため、研修参加者にとってファーマーズマーケットの運営や管理について学ぶだけでなく、設立の過程や農家さん達がどのように農産物を搬入するのかも学ぶことができる大変貴重な機会となりました。今後、同農業通商局が東ティモールにおいて初となるファーマーズマーケットを設立する際に、何に取り組むべきで、どのように効率的に運営・管理するべきかという基本的アイデアと実務的知識を、彼らは身に付けることができました。

また、研修期間中にはJAおきなわが運営するいくつかのファーマーズマーケットを訪問し、実際の運営方法や県外提携ファーマーズ間の連携について、自らの目で観察することができました。

研修に参加した農業水産省農業通商局長フェルナンド氏は、「JAおきなわがファーマーズマーケット設立に関する経験や知識を共有してくださったことに対して感謝しています。また、当プロジェクトとの協同により、東ティモールで初となるファーマーズマーケットを、首都ディリの農業水産省敷地内に設立するという夢が実現できることを強く期待しています。」と述べました。

東ティモールの全国各地で活動する9つの農家組合が生産する農産物や地域の特産品を、建設予定のファーマーズマーケットで販売する予定であり、首都ディリの女性グループや青年グループ、地元生産農家らが生産する農産物や加工品も一緒に販売する予定です。

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JAおきなわ代表理事専務 普天間 朝重氏(中央)/担い手サポートセンター長 参事役 城間 政広氏(左)

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「ちゃんぷるー市場」前店長 国吉 真也農産部長より包装に関する説明を受ける様子

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支払いシステムに関する説明を受ける様子

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マヌエル氏(中央)による建設予定のファーマーズマーケット完成図(案)を紹介